しかし我ながらふざけたシリーズ名です。
参考資料:
『有職故実図典-服装と故実-』 鈴木敬三著/吉川弘文館
今のところ絵付きで説明も詳しくて持ち運びもできて値段も手頃(重要)な本と言えばこれに勝る本はないかなぁ。大きい図書館なら置いてあるかもしれません。色々な服の構造を知りたいって人は重宝するかも。
『有職故実』(上)(下) 石村貞吉著/講談社学術文庫
イラストはないけど服にい限らず官職や儀式その他諸々について結構詳しく書いてます。文庫なので持ち運びは楽。ただ値は張ります(上巻が1100円、下巻が1200円)。『有職故実図典』は2800円なのでまあ好みに合わせてどうぞ。古本なら関係ないと思いますが。
『源氏物語と京都 六条院へ出かけよう』 五島邦治監修、風俗博物館編/光村推古書院
知ってる人は知ってる(多分)京都の風俗博物館の写真と説明が載ってるこれも分かりやすい本。東京の京都館に確かあったような。調度品なんかについても大きい写真で出てるので良いです。2400円。
『調べ学習日本の歴史12 貴族の研究』 瀧浪貞子監修/ポプラ社
自前でなく図書館のヤングアダルトコーナーにあった学校で使うような本です。ややお子様向けですが侮ることなかれ。へたな本よりよっぽど有益です。まず第一に基本的にイラストが多いこと。白黒もありますがもちろんカラーもあります。この本は全部カラーです。絵巻物の写真などが豊富で説明も簡単なので実に分かりやすい。そして何よりふりがなが振ってあること。特殊な読みが多いからこれは嬉しい仕様です。
この手の本は図書館のヤングアダルトコーナーなどにあると思いますので、一度手にとって見てみて下さい。
『調べ学習日本の歴史11 都の研究』 黒崎直監修/ポプラ社
上と同じシリーズものです。都ですので平安京はもちろん、平城京や大宰府などについても言及してます。やっぱり写真や再現絵などが豊富で嬉しい一冊。
『調べ学習に役立つ人物遺産でさぐる日本の歴史4 平安京の貴族と文化』 古川清行著/小峰書店
上の二冊と同じような内容です。こちらは白黒が基本ですがカラー写真もあります。どちらかと言えば解説に力を入れて、平安初期から摂関期までの政治的な動きなどが分かりやすく書かれています。やっぱりふりがな付きで助かる本です。
参考サイト:
風俗博物館 ttp://www.iz2.or.jp(頭にhを入れて下さい)
知ってる人は知っている、京都にある小さな博物館です。でも今どき嬉しい大人でも500円でおつりがくる入場料にまさかの写真・スケッチOKという太っ腹な場所でもあります。『源氏物語』の六条院を再現したミニチュアは壮観で色々なアングルから見ることができてかなりおいしい。しかも季節ごとに展示変えもあるので飽きません。別室に十二単を着たおねーちゃんと狩衣を着たおにーちゃん(どっちもマネキン)がいて実際着てみるとこんな感じになる、ということが分かります。
さらに嬉しいことにコスプレができる(違)。簡単な狩衣と女房装束があるので自分できることができます。言えば手伝ってくれるかもしれません。
京都の隠れた名所ですので、是非行ってみてください。
公任:
平安時代の服飾についての解説を担当する藤原公任だ。今回は晴れの儀式での必須のスタイルである「束帯」を紹介するぞ。束帯は二つあり、「縫腋袍(ほうえきのほう)」と「闕腋袍(けってきのほう)」がそれになる。今回紹介するのは前者の「縫腋袍」で、これを着用できたのは文官および四位以上の武官で、「闕脇袍」は四位以下の武官というようになっている。
束帯の基本的な構成としては、
垂纓冠(すいえいのかんむり)・縫腋袍・石帯(いしのおび)・魚袋(ぎょたい)・下襲(したがさね)・衵(あこめ)・単・表袴(うえのはかま)・大口袴・平緒・太刀・襪(しとうず)・靴・笏・畳紙(たとうがみ)
となっていて、今回の絵をそれぞれに分けて紹介すると下図のようになる。
細かい解説は着用順と合わせてすることにするので、とりあえずここではこの程度に留めておくことにする。
束帯はほとんどの儀式において着用されたものだから「昼装束(ひのしょうぞく)」とも呼ばれ、「物具(もののぐ)」とも呼ぶ。「物具」とは特定のものを指す用語ではなく、きちんと揃っている状態を指すもので代表的な例が「十二単」だ。他に武士が着用する「大鎧」などもこれに当てはまるぞ。
もとは奈良時代の「朝服(ちょうふく)」が変遷したもので、朝服の上に「礼服(らいふく)」が存在したのだが、これを着用したのは親王や諸王、五位以上のみではっきり言ってそれほど数は多くない。
それに対して朝服は上は皇族下は初位(そい)まで着用したから数は礼服より圧倒的に多く、また数が多ければそれだけ「ここはこうしたほうが良い」とかそういうアイデアが出てくる。それらを少しずつ加えていった結果、唐風だった朝服が「束帯」という形になり、儀式で着用する服の最高位となったわけだ。
ちなみに礼服のほうは、着る人数もそれほどいなければ着用する機会もあまりなかったので、ほとんど形が変わらず孝明天皇まで続いたぞ。
あれだ、お気に入りの服なんかは色々組み合わせたりアレンジしたりするものだが、年に一回着るか着ないかくらいの服はそのままにしておくのと同じ原理だ。多分。
と、今回は束帯についての簡単な概略を示したわけだが、所詮素人に毛が生えた程度の管理人が作ったわけだから全部鵜呑みにはしないでくれ。確実にかつもっと詳しく知りたい場合は参考資料や役に立つサイトなどを別に紹介するから是非そちらを参照してもらいたい。
では次はお待ちかね(?)の束帯の着用順と、各部分の少し細かい解説をするぞ。もし今回の記事でどこか間違っているところがあったらこっそり教えてほしい。後で俺が管理人をしばいておくから。
白河はそこはかとなく能信たん似なんですが、彼はキヨ様とも因縁(?)があるので共通点を持たせようかなぁと思いつつ、見比べると二人の共通点なんか皆無です(爆)今更ですよ今更。
お題絵のほうはがつがつ描いてますが、歴史がさっぱりなのでそろそろ。あとは版権も。そういやバイト決まったんですが出勤日数がまさかの三日(汗)一ヶ月間の間でだよ。せめて一週間は欲しかったとか。
これじゃろくに本も買えやしない。平安装束買ったら終わりです。
フレームなしだと面倒くさいと思うんですよ。アッチコッチ見たりするのに。別窓表示もありだけど、やっぱり閲覧性としてはどうかなって思うし。かと言ってビルダーに戻るのはまた時間がかかるし。悩みどころです。
適当によさげなレイアウトとか浮かべば良いんですが。早くしないと梅の時期が過ぎる。
今日もニュースで戦国やってましたが、うん、やればやるほどあの時代が私の中からものすごい勢いで引いていくのが分かります。嫌いになることはないけど辟易はしてますこの騒ぎ様に。
どうせブームが過ぎたら飽きるでしょ、と思ってるかもしれません。流行ったら流行ったで素直に喜べないこの状況をどうにかしたいです。とりあえず当分は「殿といっしょ」だけで行きます。
歴史系のサイトさんで何かと話題(?)の『大仏開眼』ですが今回はちゃんと見ます。というのも前回の『大化の改新』はうっかり見忘れて、入鹿だかの屋敷跡が発見された記念?でやったアンコールも見事に見逃したからです。その影響なのか本屋でも奈良関係のものが結構出始めてました。
うっかり蘇我にハマりつつあるので、蘇我氏関係の本あたりをごそっと大人買いしたい勢いです。しかしあれですね、直江の本のイラストの彼がやたら乙女な感じに描かれてる傾向があるような気がします。まあ所詮大河に便乗しての出版だから。篤姫どっか行ったし(爆)
奈良時代やるなら平安も是非やってほしい。二時間で威子の入内とか(笑)それならあの時代の中心人物は基本的に全員揃ってるわけだし。道長がイイ感じで「この世をば」とか詠んで終わるとか。ダメ大臣と道長と実資たんと四納言その他諸々が見れるのは非常にオイシイわけだし。
彰子の入内でも面白いかもしれない。どっちかって言うと駆けずり回ってる行成がメインだけど。うっかり早とちりした時の顔がものすごく見たい。その顔でご飯三杯は軽いな(何)
まあこういうことを好き勝手に言ってる時が一番楽しいかもしれませんね。いざ放送されるとなってもそれを見て「アレ」となることが多いので歴史モノは。安心して見れるのは水戸の御老公と白馬に跨った将軍くらいです。あと仕事人とか桜吹雪の人とか。時代劇だけど。
黄門様で壇ノ浦とか道真が出てきた時は本当にテンションが上がったなぁ。山陰山陽と九州は萌える。旅番組だとことごとくスルーされるけど黄門様解説してくれるから。
そんな痒いところに手が届くような歴史モノを期待している今日この頃です。
- ABOUT