『天照大御神は卑弥呼である』を読み終わりました。以下感想
・何かいきなり置いて行かれた(爆)
・地図とか表とか多いのであっちこっち見ないと分からない部分が多い
・というか、提示されたデータが頭の中できちんと整理できてないと、いまいち内容が伝わらない
・説明する順番がちょっと違うかも
・地名については「ああそうかも」って思えることが多かったのでおk。ただし地図がないと分かりにくいところも
まあこんなところですわ。卑弥呼が誰か、についてはメジャーな「神功皇后説」「倭姫説」「ヤマトトトソモモソヒメ説(漢字が面倒だっt)」の3つを「あーでもないこーでもない」と否定した直後にいきなり天照大御神が降臨する。その後の説明は著者じゃなくて昔の人の意見の引用で、やっと卑弥呼=天照大御神にした理由の説明があると思いきや、天皇の寿命の話に入る。そこでは天皇の寿命と在位年数の計算とかやってますが正直半分も頭に入ってない(いやまじで)その後は地名の話に入って何だか微妙にふわふわした感じで、どうやって決着するんだろうと思ってたら「おわりに」を読めば全て解決しました。
要するに「天皇の寿命と在位年数の平均を出したら大体これくらいで、歴史上存在がはっきりしている天皇からこの平均年数で歴代の天皇をたどっていくと、最終的にブチあたるのが皇室祖神の天照大御神であり、この時代がまさに卑弥呼の時代である。『魏志倭人伝』に書いてある記述も日本神話のこの部分に相当するから、やっぱり卑弥呼だよね」ということらしい。
なので卑弥呼のくだりはこっちを先に示してから天皇の寿命云々の話に繋げたほうが、分かりやすかったと思います。片手でメモ取りながらでもしないと厳しい。そして多分パンピー向けではない。
あと参考文献なるものが後ろにくっついてなかった(著者本人が今までに書いた本の紹介だけ。まあこの本自体今までのまとめ的なものだから、仕方ないんだろうけど)
ついでに言うと、古代史(というか邪馬台国とか日本神話の話)って他の学説を取りあえず叩いておかないといけないんだろうか、って気分になります(批判じゃなくて)。途中からそっちメインで、脱線するんじゃないかとヒヤヒヤしました。大きなお世話ですが。
そんなわけで星を付けるとしたら3つ。地名のが良かった~。ただし邪馬台国の場所は地図見ながらでないとかなり分からないと思う。
読み終わったので、いよいよ『葬られた王国~古代出雲の謎を解く~』が読めますハァハァ。前の『まぼろしの~』がものすごく中途半端な大国主神の説明で終わったので、期待大。何しろページの約半分が須佐之男命と大国主神のページ。ありがとうこれを待ってた(何)これも終わったら名前は出たけど何したのこの人?代表(失礼)ツクヨミ本を読むんだ。評判は微妙らしいけども。
次邪馬台国の本読むとしたら、近畿説のですな。読み比べて重箱の隅をつつくようなネタを指摘するのですよ。沖縄説とかの内容もあったけど、今まで読んだ本だと山陰九州地方のが多いかな。大和説の人の最大のよりどころって、多分最近出てきたデカイ宮城跡(箸墓古墳だっけ?)なんだろうけど、そのへんをどう納得できるように説明するか。額面通り受け取るか、裏から見るか、でも大分違うだろうけど。
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