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西八条にて
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もといロマン。ブクログに古代出雲」(講談社学術文庫)のレビューを追加しました。とりあえずこの本はハズレ(爆)でした。大体レビューに書いたとおりなので省きますが、例えるなら「相談がある」ときた知り合いが散々愚痴った挙句「あ~すっきりした」と結局本題を告げずに帰って行った、という感じでしょうか。つまり「何が言いたいのかわからんかった」の一言に尽きます。私が素人だってのもあると思いますけどね。以下レビューには書かなかった超個人的意見。

この著者は『古事記』と『日本書紀』の神話部分は結構雑に扱ってる風に感じました。というかほとんど出てきません。そもそも神名の表記が統一されてないのがやっぱり気になりました。「オホナムチ神」の次の行には「大己貴神」と書いてあったり、基本カタカナだけど漢字表記もあるので非常にややこしいです。というかせめて『古事記』表記か『日本書紀』表記かどっちかに統一してほしかった。それが「中央政府(大和政権)から見た偏った史料云々」というなら『出雲国風土記』の表記でもいいよもう(何)。カタカナにするなら「オホナムチカミ」とか全部カタカナにすればいいのに神と命は漢字だと逆に違和感があります。個人的に一番ベストなのは漢字表記でルビがカタカナ。出雲振根のあたりであてられた漢字から推測しているような部分があるならなおさら漢字にしろよ、と。
それと大穴牟遅神(↑のオホナムチ。めんどくさいので一発変換)と大国主神はこの人の中では別物扱いらしいです。べっくし。元々出雲にいいた大穴牟遅神の話とかが大和政権に伝えられて『古事記』などとして編纂されるときに、大幅に改編された、その存在が大国主神らしいです。ということはつまりこのあたりの神話は基本スルーしてるってことになると思います。単にこの人いわゆる大和政権が嫌いなだけなんじゃなかろうかと思わないでもない。じゃあ実際どこからどこまでが現地で伝わってる話で、改変追加された部分はどこなのか、という話は出てきません。現地(出雲)から見た「出雲観」?なるものにこだわっているようですが、だからと言って『古事記』とか『日本書紀』の話をスルー対象にするのもどうかなーと思います。先の振根あたりだと『日本書紀』メインぽいですが。じゃあ『出雲国風土記』を重要視してるかと言えば、何かそれもあんまり感じられないような(個人的に)。
まあ本人的にそんなつもりは毛頭ないんでしょうけど、神話をないがしろにしてる感があるので、それこそ「出雲観」に反するんじゃねーの?と思いました。

全くのロマン思考で考えると、大国主神を「出雲のボス」とみるか「日本全土のボス」とみるかで、中身が変わってくると思うんですけどね。『出雲国風土記』で言うところの「天の下造らしし大神」の「天の下」をどこに設定するか。ここでは一環して「大穴牟遅神」で「大国主神」とは書かれてなかったかな。大穴牟遅神→大国主神になったのは須佐之男命が立てたフラグ(何)詳しくは『古事記』に出てます。あんまりぐだぐだ書くとこれも「結局何が(以下略」になるのでこれで終わりにします。
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