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西八条にて
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『藤原良房』読み終わりました。あのくらいの長さだとやっぱり物足りないので、がっつり読むならもうちょっと分厚いやつですかね。人物叢書とか、出てたっけ?ハードカバーとかのがあったら1章分ってところですかね、長さ的に。

それでも摂政とか関白はこういう経緯で発生して、この時期に確定して云々とか、そういうのはとっても参考になりました。あのへんの官職とか位階とか、未だにカオスで正確なところは把握しかねてます(滝汗)まあ官職要解あるんでそのあたりをきちんと読めば、多分・・・。
良房なのでメインぽい扱いはやっぱり応天門の変でした。あと平城太上天皇の変(薬子の変)とか。ただあくまで「良房がどういう風に関わったか」が主点なので、全編に通して言えることですがぶっちゃけ「良房の性格」みたいな話はほとんどないです。強いて挙げればめっちゃ清和に好かれてたくらい←
人物像がいまいちはっきりしないので、まあその辺は捏造ry 冬嗣経由のいい人っぽいですが。

最後のほうは良房とはあんまり関係ない、というか律令国家の体制とか、当時の日本の気候とかそういうのがちょろっと出てました。実は当時「貞観地震」なるものが発生していたらしく、これが去年の大震災と発生源が被ってたり、被害状況も描写もまさしく去年のそれとほぼ共通だったりと。少し前になりますがこの地震何かの特番というかコーナー?みたいなものに取り上げられていてました。ただこういう過去の記録(当時の被害状況の記録がどこぞの寺に残ってる)に基づく自然災害は今の科学とかからは全く相手にされていなかったらしいです。べっくし。まああれだけの被害の地震だったし、1000年以上前とはいえかなりの部分で重なってる部分があるとすれば、今後はいい具合に使っていってほしいですね。文献も科学も。

余談ですが貞観地震の後に方略式のお題で「地震について説明せよ」ってのがあったんですが(もうひとつは自分の氏族の説明)、これ道真が突破した試験ですよね。人物叢書の『菅原道真』を読んだ時に「地震の説明とかすっげーなぁ」とか思ってたんですが、まさかこれがきっかけで試験の問題に採用されてるとは思わなかった・・・。直接の被害はなかったとはいえ、やっぱり当時の中央政権でもかなりの衝撃があったんでしょうね。



良房ってどっかに描いた記憶があるんだが、それがどこにあるのか思い出せない←
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