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西八条にて
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っていう本を読んでるわけですが・・・まだまだ序盤なのにツッコミどころがチラホラ。まあ元はどっかに出した論文みたいですし、専門家向けならパンピーがよくわからなくてもある意味しょうがないっちゃーしょうがないですけども。

『古事記』とか『日本書紀』に出てくる神名とか人物名を朝鮮語読みにするとこういう意味だから~っていうのが基本的な論証スタイルぽいです。ご丁寧にアッチの言語で表記してくれてるんですが、ぶっちゃけ知らん人間からしたら発音がどうとか言われても「はぁ?」としか言えなくもないです。韓国語やってる人ならわかるかもしれませんが。少なくとも私は全然分かりませんでした←
「甘酒」は「うまさけ」なんて読まないよーこれは朝鮮語で~ってとかく外来語にしたがってるようにも見えなくもないです。これは三輪山なんかも出てきましたけど、あそこメインで祀られてるのは大物主神で、他に少名毘古那神とかかしの神(名前忘れた←ヒデェ)がいるんですが、酒って昔は薬扱いだったわけだし、「甘酒」はただの酒じゃなくて「良薬」って意味で使われてるなら、別にそのまま読んでも特に違和感はないと思うんですが。大物主神は大国主神のことだし、彼はイナバノシロウサギのアレで医療の神とも言われて、少名毘古那神も温泉の神とかどストライクで酒の神とか言われてるし。実際大神神社の境内にはでっかい酒樽がドーンとありました。
櫛名田比売の両親であるテナヅチとアシナヅチも「槌」だから鍛冶神で~という展開でしたが、櫛名田比売は稲田というか稲という農作物なら、その生みの親である二人は「土」でも不自然ではない(と個人的に思うので)無理やり鍛冶神方向にしてるような気がしました。まあ武器とかじゃなくて農作業用の鍬とかならアリかもしれませんが。

あとは、○○系○○型信仰とかいう書き方が出てきます。たとえば北方系雷神型信仰形態、とか。でも具体的な神名の名前とかは全然出てこないので、これもよくわからないというか、何と言うか。日本で雷神っつたら多分建御雷神のことなんだろけど、天津神は南方系らしいので(天(アマ)=海(アマ)で)北方系には該当しないし。というかそもそもこの人雷神=鍛冶神=軍神(あるいは戦神)っていう考え方?まあ確かによその地域から見ても雷神は大体軍神扱いなのが多いですけども。北欧神話のトールとかインド神話のインドラとか。でも軍神と鍛冶神が一緒だと言われると私は違和感があります。天目一個とかいなかったっけ、日本には。あれが確か鍛冶神とかだった気がする。まあ物部絡みとして考えるならそういうふうになるかもしれませんが。

他には何か急に「集合」とか全然違うジャンルを使って説明を展開してる部分もありましたが、正直これ余計に「はぁ?」ってなるんじゃないか?理数系サッパリな私にはホントにサッパリよくわからなかった・w・
それと朝鮮語に直すのがメイン(多分)なのに、ナガスネヒコの「長」は「naga(ナーガ)」でつまり蛇神系銅鐸信仰型種族云々、ってナーガってサンスクリット語じゃね?と思ってぐぐったら案の定サンスクryでした。いや何か唐突にナーガとか出てきてびびりました。その後の「脛」は朝鮮語に直してるのに、何で長だけ当たり前のようにナーガって流してるんだろうと。とりあえず韓国語で蛇ってぐぐってみたら少なくともナーガとかそれに近い発音ではない模様(調べて見たけど全然わからなかったぜ!←)


とまあこんな感じで細かいかもしれないと思う部分に対して色々と・・・。古代史関係ってみんなこんな感じなんかなー。前の本でもそうだったけど「ここまで説明したから、もう他のことまで説明しなくてもいいでしょ」ってわざわざ書いてあるのが何とも。書いた本人の中では完結してるかもしれないですが、少なくとも説明受けてるこっちとしては半分も内容入ってないですよ。まあそもそも「その人物は実在したのか」とか「複数人が一人の人物に統合された」とか、それが史実を反映したものなのかあるいは虚構なのか、等々難しいことが山ほど転がってる分野なので簡単に説明できないってのも分かりますが・・・。おいてけぼり感はあります。


ああ前に散々言ってたミネルヴァ道真は「今季発売予定のラインナップの一冊」なので、具体的にいつに発売とは書いてませんでした。なので近いうちに出るかもしれないし、年末とかえらい先に出るかもしれないし。実際に発売されないとわからないっていうね。時代的に近現代が先に埋まってやっぱり古くなればなるほど後に出てくる気がする。超豪華ラインナップの平安時代が揃う日は一体いつなんだろうか。
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『望みしは何ぞ』の能信たんも萌えるが、『道真』(←うっかり古本サイトで注文。まさかの青森からの配送であった)の基経にストーキングされて(だから違う)血の気が引く道真とか(別に基経につけられてうわあ、という意味での血の気が引いた、ではない)ピーなことがバレて讃岐左遷になる直前に開かれた歌会かなんかで肩を叩かれてうっかり泣く(ものすごくうろ覚え)とか、お前萌えすぎるだろー!あの小説の道真はホント美味しすぎるぜ。しかしこの本もう絶版だったとわ・・・。確か絶版本の復刻サイトとか、そんなのがあった気がするんですが、古本でもヒットした書店が私が注文した青森の書店しかなかったので、日本全国に数多くいる道真スキーのためにも、復刻署名をしておくべきか。てか今はやりの電子書籍とかにすればいいんじゃない?そしたらいつうでもどもでもニヤニヤしながら読めるし(ぇ)

電子書籍って持ち運びも簡単だし、いっぱいデータ入れられるからものすごく気になるんだけど、ラインナップに自分の読みたい本が入らない限りは、どんなに便利でも買わないし使わないだろうなぁ。歴史小説か歴史専門書だし。あれ系図とかもデータ化されればすっと検索できて楽そうなんだけど、めっさ学者向けだからコンテンツとしては無理がある。専門書って重いし大きいから、何冊も持ち歩くの大変なんだよね(実際論文書くときはノーパソに『御堂関白記』全部とその他事典類を持ち歩いて学校で書いてたりした)スマートフォンみたいな電子機器にまるごと入れられたら楽・・・。普通の事典とかなら確かもう出てるはずだけど、『国史大辞典』みたいなのはまあ、ないんだろうな。

てかもう、12月とか・・・。

いつもe-honをご愛顧いただき、ありがとうございます。

今回のe-hon newsは特別号。おすすめの商品をご案内いたします。

 

 

◆『平家物語大事典』 大津雄一 日下力 佐伯真一 櫻井陽子 ほか

 

 

 誕生から平成の現代まで、収録項目数1,500、

 執筆者130名に及ぶ画期的な文学事典です。

 

 平氏、源氏、藤原氏の各系譜について、徹底的な詳細を極め、

 『平家物語』に登場するほぼすべての人物を網羅し、解説します。

 また過去30年間における、研究や学説の成果も網羅し、

 人物、地理、風俗などの各ジャンルで、従来説から最新説までを紹介。

 その他もりだくさんの内容。平家物語の全てがここに。

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以上メールからの引用。おいおいまじかよ、平家物語大事典とか、ストライクすぎるwww値段見たら約2万でした。高い。しかし欲しい。ぶっちゃけ宗盛の解説が気になって仕方がない。しかしこれってもしかして再来年の大河の布石なんだろうか。
ちなみにe-honてのは八重洲ブックセンターの通販サイトのことです。例の新撰年中行事とか、ここに注文してゲットした次第。受け取りも指定したブックセンターで受け取りできるので。近くに丸善あるけど、この手の専門書は取り寄せてくれるかどうか微妙だったので。ああでも平家~は一応確認してみるつもりです。
しかし本代でものすごい勢いでお金が飛んで行く・・・。来月また夢と魔法の国に行くというのに。あと上野でやってる東大寺展にも行きたい。正倉院展は絶対無理だからねっ!(体験済み)

『新撰年中行事』と『小右記註釈』が取り寄せお願いしてた書店に届いたので、早速取りに行きました。値段3万5700円。新撰のほうは思いのほか薄っぺら(爆)で小右記のほうは上下巻セット。一冊当たり1万2000円てとこですな。
しかし何だ、この註釈長元4年の1年分だけの解説なんだが馬鹿見たな分厚さ。特に下巻。もはや凶器になりうる厚さ。さすがです。書き下し文とか解題とかあと予備知識ページみたいなものを抜きにしても圧倒的です。てか書き下し文助かるわ。あんなインテリの漢文普通に読んでたら1日分だけで飽きるぜ(失礼)
しかし書いた張本人は「これでも書く分量は減らした」って言いそうだよね。
新撰のほうは「とりあえず1年通してどんな行事やるのかなー」ということが分かればよかったので(無駄に細かい説明は小右記に出てるだろうし)。いやちゃんと読みますけど。小右記ほど難しくはなさそうですが行事関連てホント絵とか地図みたいなのがないと全然分からないんですよね。誰がどこにいるとかどんな服着てどんな飾り身につけてるとか。ほとんど想像任せだから間違い多々。移動する記述もさっぱりだから(○○門を出て○○通りを西に曲がって○○通りを東に~みたいな)平安京全体の見取り図見ながら格闘したのはいい思い出。

そういやそろそろ正倉院展ですねー。しかし人込みを見に行くようなもんです。あれは。私が行った時はろくに展示品見れなかったので図録買おうとしたんですが、結構いい値段したわりに何故か白黒写真が多くて買わなかった思い出があります。今でもそうなのか分からないですが。
本屋行って古代史コーナーを見て出雲本を発見しては買っているという(爆)今日買ったのは『古代出雲を知る事典』事典ってなってるけど普通のハードカバーで値段も2500円+税なのでそんなに高くないです。8割勢い、残り『出雲国風土記』の補完です。後ろの参考文献も豊富。へっへっへ(怖)

しかし「八雲立つ出雲」って格好いいよなぁ。
という漫画を買いました。百人一首のうち恋愛が題材のものを選んでそのうちのいくつかを漫画化、というわけなんですが。


久しぶりにキタよコレ。


出てきた和歌は以下の通り
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(17番在原業平朝臣)
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる(13番陽成院)
君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな(50番藤原義孝)
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな(57番紫式部)
今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな(63番左京大夫道雅)
玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする(89番式子内親王)
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ(97番権中納言定家)

詠んだ人がそのまま登場人物として出てきます。もう人選がナイスなのは見れば分かると思いますが(まさか義孝が出てくるとは思わなんだ)サブキャラもいい味出してます。税込で997円なので他の歴史アンソロと同じような値段ですが中身が全然違うネッ!もうちょっとこういうの出してくれないかなあ。戦国とか幕末はもういいからさ。あのへんはメンツ見るたびにゲームとかドラマの影響受けすぎって毎回思います。長宗我部と毛利がいきなり出てきたのがいい例。今までスルーだったのにね。特に長宗我部なんて「これ何て読むの?」な勢いでしたよね。お膝元の四国ではどうだか知りませんが。まあいいか。
からくれなゐ~は個人的に結構好きな和歌なので(一番好きなのはいにしへの~)取り上げてくれたのはやっぱり嬉しいです。
そうそう義孝のところで道隆出てくるんですが、可愛すぎて萌えました。Tさんどうですか(何)陽成院もいい味出してた。何アレ可愛い。
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自己紹介:
自他共に認める(?)歴史ヲタ。平安から戦国まで。最近は古代まで拡大中。
三国志もいける。ただしつまみ食い傾向(爆)
京都大好き。奈良も好き。滋賀も好き。
いずれは京都に寝殿を構える予定。
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